鬼ヶ島霊子は、みんなから「霊子さん」と呼ばれている鬼族の女性です。鬼ヶ島は彼女の旧姓ですが、現在の霊子は地獄の閻魔大王と結婚しています。ただし、閻魔大王には名字という概念が必要ないため、霊子は現在も旧姓である鬼ヶ島を通称として使っています。彼女は麟・カーネーション、チョイナ、無理魔理矢と同じくラスボスであり、特級勇者でもあります。また、国民からは「愛の三連星」と呼ばれています。
霊子はおっとりとした母性的な性格で、殺伐としがちな勇者局において、癒しの存在となっています。カラクリオンやホムウも霊子にはよく懐いており、勇者たちからも「勇者局のお母さん」のように慕われています。豪快な麟・カーネーション、勇猛なチョイナ、暴走気味の無理魔理矢とは異なり、霊子は常に冷静で落ち着いています。ただし、怒らせても感情的に暴れるわけではなく、心の中で静かに怒りの炎を燃やすタイプです。そのため、霊子を怒らせると非常に怖いと知られており、麟・カーネーションたちも彼女には一目置いています。
霊子は鬼族の代表として鬼ヶ島を統治しています。鬼ヶ島は文化の中心地であり、漫画、アニメ、小説、映像作品などが盛んに作られている場所です。そのため、多くのクリエイターや創作を志す者たちが鬼ヶ島に集まります。一方で、鬼ヶ島は礼儀作法に厳しい土地でもあり、近くには「最恐監獄」と呼ばれる恐ろしい監獄が存在します。この監獄は地獄の閻魔大王の部下である獄卒たちが管理しており、一度入れば二度と出ることはできないと言われています。鬼ヶ島は、夢を追う者たちが集まる華やかな島であると同時に、絶望を突きつける厳しい場所でもあるのです。
霊子はそのような「夢と絶望」が混在する鬼ヶ島で生まれ育ちました。もともとは一般家庭で普通に暮らしていましたが、ある日、オルカートの部下が鬼ヶ島を襲撃します。鬼族たちは辛うじてこれを撃退しましたが、それ以降もオルカートの部下たちは何度も鬼ヶ島へ攻撃を仕掛けてきました。この状況に業を煮やした霊子は、オルカート討伐の仲間を探し始めます。その過程で、麟・カーネーション、チョイナ、無理魔理矢と出会い、やがて彼女たちは共にオルカート討伐へ向かうことになります。つまり、霊子が動かなければ、麟・カーネーションたちは普通に暮らしていた可能性もあります。彼女は、ある意味でオルカート討伐のきっかけを作った人物でもあります。
現在の霊子は、治安、防災、法律を担当しています。これらの仕事は、夫である閻魔大王や、その部下である獄卒たちとも協力して行われています。ただし、霊子がすべての裁判や行政を直接取り仕切っているわけではありません。基本的には、鬼族の部下たちの上司として組織をまとめ、部下から上がってくる情報を確認する立場にあります。これは麟・カーネーション、チョイナ、無理魔理矢も同様で、彼女たちは細かな政治や行政には直接介入せず、部下たちでは処理できない重大な問題だけを自分たちの責任で扱っています。
ただし、鬼ヶ島の監獄に送る者については、霊子自身が選別しています。対象となるのは、まったく反省のない者たちです。弁護士がどれほど抗弁しても、霊子が監獄送りと判断すれば、その決定は覆りません。かつて、ある弁護士が「罪人でもない人を鬼ヶ島の監獄に送るのはおかしい」と苦言を呈したことがありました。すると霊子は「わかりました」と言い、監獄に送る予定だった者をその弁護士に無理矢理押し付けました。このように、霊子たちは異論を挟む者に対しても、相応の「責任」を取らせる姿勢を持っています。
霊子は基本的に薙刀を使います。戦闘力そのものでは、霊子は麟・カーネーション、チョイナ、無理魔理矢よりも劣ります。しかし、霊子は陰陽術を駆使し、魔法や錬金術を無効化することができます。さらに身のこなしが非常に敏捷で、チョイナでさえ霊子に攻撃を当てたことがありません。その為、霊子は麟・カーネーションたちに勝つことは難しいものの、簡単に負けることもない実力者です。そして、閻魔大王との結婚による契約によって、対象者を地獄へ送る能力を持っています。これは霊子の切り札で、誰もが最も食らいたくない必殺技でもあります。
